eぱーそん: 食事の相手探しから発案
朝日新聞 (日本)近くにいる友達を探す
imaHimaサービスを始めた
ニラジ・ジャンジさん
いま、どこにいて、何をしているかを、iモードのサイトに、伝言板のように登録しておくと、あらかじめ許可した相手が見られるというサービス、「imaHima」(http://www.imahima.com)を運営する。インド出身。友達がどこにいて、ひまかどうかわかるので、一緒に遊んだりするのに便利。NTTドコモには、メニューに表示される公式サイトと、勝手サイトといわれる非公式サイトがあり、これは非公式の1つ。公式サイトの契約社数は約500なのに対して、勝手サイトは1万以上にのぼる。
- どうして思いついた?
去年の2月、昼食の時、近くにいるだれかが一緒に食事してくれたらいいのにと思いました。ああ、この携帯ならだれがどこにいるか知っているはず、と考えました。ドコモがいずれそういうサービスを提供してくれると思っていたけど、いつまでたっても出てこないから、コンサルタント会社を辞めて、自分でやることにした。
- 携帯を利用した電子チラシとしても使える。
地域を限定して情報を流せるからお店の特売を近所にいる人に知らせたり、展示会の案内、レストランの宣伝にも利用できる。去年12月から始めて、もう9万人が加入している。
- 商売としてやっていけるの?
いまは無料だけど、課金しないとやっていけない。でもドコモは公式サイトについては料金の代理徴収をしているのに、勝手サイトのサービスについてはしてくれない。公式サイトになれるように申請したけれど、返事がないし、基準も明確にしてくれない。
商売を始めたばかりで、広告料収入だけではやっていけないから、薄く広く課金するしかない、このままでは勝手サイトの多くはビジネスとして成り立たなくなる。
- 課金だけが大きな問題なの?
iモードの画面1ページ見るのにだいたい3円かかる。うちのサービスを利用すると、平均10ページ見る必要があるから、30円。毎日使うと1ヶ月約1000円になる。うちは9万人の利用者がいるから、毎月データ通信料で1億円近くドコモに払っている計算になる。iモードの基本料は安いけれど、データ通信料金が高いから、ユーザーには負担になる。うちのサービスは無料なのに、やめるユーザーがいるのは、ドコモの料金が高いから。
- 公式サイトに対して不公平だと感じることは?
公式サイトにはどの端末が発信したかを認識する情報を渡しているのに、勝手サイトには出さないという点もおかしい。この情報がないと、同じ端末で複数の契約をして人をだますような不正利用が防げない。そもそも占いやゲームを公式サイトにするより、もっと社会にとって価値のあるサービスが勝手サイトの中にもある。それを公認した方がいいのじゃないかな。
聞き手 原 淳二郎